龍太郎一味のご無体な学園生活

「ぬかせ…」

浸透勁のダメージに呼吸を荒げながらも、翡翠は倒れない。

「左腕の後遺症の事など先刻承知済み…貴様ほどの相手でなければ支障がない程度の痺れに過ぎん…それに」

痺れた左手で握っていた黄昏は鞘に納め、翡翠は川蝉一刀での構えに切り替える。

「貴様の浸透勁に耐えうるだけの体力と肉体を得る為に、この一年修練を続けてきた…もう浸透勁で俺は倒れぬ」

「っ…」

確かに。

昨年浸透勁を放った時より、翡翠のダメージは小さいように思えた。

もう翡翠には、浸透勁は必殺技ではないのだ。

そして。

「俺にはまだ切り札が残っている」

両手で川蝉の柄を握り締め、上段刺突の構え。

夕城流奥義・川蝉翡翠の構え…。