龍太郎一味のご無体な学園生活

騒然とする観客席。

翡翠を圧倒する龍太郎の強さに、大歓声が上がる。

「がはっ…」

咳込みながら立ち上がる翡翠。

その表情は憤怒の形相だ。

「…怖ぇな…」

距離を置いて構えたまま、龍太郎は小さく震えていた。

挑発でも何でもなく、正直な感想だった。

…終わる訳がない。

喉元に蹴りを叩き込んだくらいで、閻魔と呼ばれる男が敗北する訳がなかった。

その事は昨年、斬撃と刺突という形で、嫌と言う程肉体に刻み込まれている。

だから序盤から全力でいったのだ。

倒せないのは分かっている。

せめて僅かでも体力を削り取れればと考えていた。

なのに。

「効いちゃいねぇや…化け物め」