初っ端からバチバチと火花を散らす二人の漢。

間違いなく死闘の予感。

「余計な事だが」

両者の間に立った寒緋が言う。

「この試合はアタシも審判ではなく、一人の観客として見物させてもらう…それでは」

彼女は掲げた右手を振り下ろす!

「準決勝第2試合、はじめっ!」

途端に。

「二刀流外伝・奥義」

翡翠は有無を言わさず川蝉と黄昏を抜刀し。

「紅葬送…!」

二刀の切っ先で龍太郎の急所を抉り、その威力で吹き飛ばす!