第1試合が終わり、10分間のインターバルを置いたリング上。

銀とラルフが対峙している。

「にゃはははっ、すんごい格好だね、じぃ先生」

全身火器と言わんばかりのラルフの姿に思わず笑う銀。

「いやいや…格好なら君も人の事は言えんだろう」

ラルフは目の前に立つ銀の姿を見る。

いつもの魔法使いのコスプレのような姿。

今日はそれに加えて、右半身に拘束具のような白銀の鎖…。

「何の戒めだ?それは…」

「ん?これ?これはね、『強大な魔力を封印する為に聖なる鎖で半身を結界で覆った魔法使い』っていう設定のコスプレなんだよ」

「コスプレかっ」

「にゃははぁ、だって俺コスプレ部だもん、シルフィア先生のチョイスさぁ」