ハンドガン、アサルトライフル、サブマシンガン、そして予備のマガジン…。

「幾つ持つのよ」

試合前の控え室。

どこの戦場に向かうのかというくらい重装備する父ラルフに、リグニアは呆れの溜息をつく。

「持てるなら幾つでも、だ。事前の準備に足りない事はあっても多すぎるという事はない」

ホルスターにハンドガンを納め、肩にアサルトライフルを担いだラルフは立ち上がる。

「よし、こんなものだろう…相手は銀先生だから、本当は重火器が欲しい所なんだがな」

長袖迷彩服姿で控え室を出て行こうとするラルフに。

「ん…まぁ…頑張ってよね」

リグニアはややツンデレ気味に励ましの声をかけた。