「何だって参加する気になったんだ?また俺の事を『龍を竜にする』だの訳わかんねぇ事言う気か?」

訝しげな顔をする龍太郎。

「クスクスクス…まさか…その件はアリトンお兄様が卒業される時に解決済みじゃありませんか、龍太郎お兄様…」

可憐に、花のように笑うメル。

その白魚のような指が。

「でも」

龍太郎を指差す。

「私も…きっと銀お兄様や翡翠お兄様、拓斗お兄様も…龍太郎お兄様の事が気になって参加されるのだと思いますよ?」

「俺?」

キョトンとする龍太郎。

…メルの口端が、微かにつり上がる。

「臥龍…モノになさったんですか…?」