そう思っていた矢先。

「あぁん?喧しいな、また喚いてんのか小猿」

襖を足先で器用に開けて、鷹雅が行儀悪く登場。

手には檜の桶と手拭い、そしてスカルプケア用品一式。

「天神温泉でマッサージしてくれんだろ?相手がオメェってのが気に入らねぇが、髪の毛の為だ、一緒に行ってやんよ」

ケッとか言いながらも、ワクテカしながら遊里を誘いに来た鷹雅。

そういえば約束してましたね。