『老師としての私の命令だ』

龍娘の凛とした声が、拓斗の耳に届く。

『今年のタイマントーナメントで、丹下をぶちのめして来い』

「は、はいっ!」

他ならぬ老師の命令。

もう拓斗に、弱音など吐いている余裕はなかった。