「わかった」

突然。

アルベルトが声を上げて龍太郎を制する。

「龍太郎の修行の成果、しかと見届けたよ…ここまでにしよう」

「……何でぇ」

元に戻る龍太郎の気質。

「見届けたって、まだ何もしてねぇのによ」

「いやいや、十分だよ」

アルベルトは目を細める。








臥龍の力に、素直に頼るべき時は頼る。

臥龍を己のパートナーと認めている時点で、龍太郎が大きく成長している証だった。