「お客様が来るのならば何故事前に言わんのだ」

屋敷にお邪魔しておきながら我が家同然にまったりしている一行に嫌な顔一つせず、忠邦は厳つい顔をクシャリと綻ばせる。

「もう少し早くに言っておけば、夕食や朝食もいい食材を用意しておいたものを…若い人が多いのだ、蟹や海老より肉料理の方が満足できただろう」

「おっ、わかってんじゃねぇか親父さん！」

龍太郎が無礼な口をきいて、かなこに撲☆殺！される。

「ん、ペインから聞いているぞ、君が龍太郎君だな？『すぺしゃるばか』だそうじゃないか」

天神地区の権力者にまで轟いている龍太郎のおヴァカぶり。