龍太郎一味のご無体な学園生活

そうやってストレッチ・リムジンが何往復かして、全員が喜屋武の家へと招かれる。

「うはっ、すっげぇな…」

感嘆の声を上げるのは鷹雅。

橘邸は洋館的な造りの大邸宅だが、喜屋武家は純日本家屋。

とはいっても、どこまでも続く塀、まるで奉行所のような門構え。

中に入れば玉砂利が敷き詰められ、日本庭園があり、鹿威しの鳴る中で池の錦鯉が時折跳ねて水飛沫を上げる。

建物自体は最早『家』ではなく『屋敷』だ。

閻魔の旦那や奥方宅のような武家屋敷でこそないものの、造りは比較的似通っている。

「てか純和風建築の屋敷なのにリムジン持ってんのかよっ」

龍太郎のツッコミ。

「やっぱり車はないと不便ですから」

喜屋武は苦笑いした。