やがて咆哮の効果がなくなり。

「ふぅ…」

龍太郎は息を吐く。

「引き分けだな、レッド」

「…ああ、そんなとこだな」

レッドはニッと笑う。

共に似たような能力を発揮し、共にトドメを刺すには至らなかった。

引き分けと考えるしかない。

しかし勝敗よりも何よりも。

(パートナーか…)

龍太郎は、大きな何かをこの修行で得ていた。