毎度お馴染み学園長からの伝言役、愛が校庭の片隅で待っている。

「またか…まぁ多分そうだろうと思ってたけど」

放課後。

愛用の空手着に身を包んだ龍太郎は、気だるそうに頭を掻いた。

「これってよぉ、学園長に修行つけてもらってるって事にならねんじゃね?」

「す、すみません…」

別に彼女に一切否はないのに、律儀に謝る真面目な愛。