先程まで烈火の如く猛り狂っていたきょうこは。

「結局さぁ…」

机に突っ伏し、はぁ…とアンニュイな溜息。

「陽から見たら、私もその他大勢の女の子の中の一人なんだよ…天神学園は可愛い女の子多いからさあ…別に私じゃなくても、陽は他の女の子でも全然構わない訳さあ…」

『そ、そんな事ないよっ、きょうこちゃんとは長い付き合いだもんっ、絶対陽君はきょうこちゃんの事好きだと思うっ』

「あーいいっていいって、そんな慰めとか要らないから…」

元気が取り得のきょうこが、やや半べそ気味になっている。