『ま、まぁまぁ…』

小夜は苦笑いする。

『陽君が女の子好きなのは前からだし…』

しかもフォローになっていない。

まぁ龍太郎は手当たり次第女の子に声かけるようなタイプじゃないし。

きょうこの苦労は小夜には理解しにくいかもしれない。

「いいわよね小夜ちゃんは!スペシャルバカは浮気とかしそうにないタイプだし!馬鹿だからモテないから浮気する甲斐性なんてないし!小夜ちゃんも私と同じくらいナイチチだけど馬鹿にされたりしないし!」

『む、胸がないのは関係ないと思います…』

小夜涙目。