しかし、どう見たってこれ以上の相手はいないだろうという二人なのに。

ドS故のツンデレ高成と、ドM故の引っ込み思案な鞠子。

なかなかお互いに素直になれずに怪しげな主従関係を引き摺っている。

困った事にイライラ煮え切らないカップルとは違い、周囲の人間がキューピット役を務めるには、この二人特殊すぎるのだ。

迂闊に手を出すと、キューピット役まで未知で禁断な世界に引き込まれてしまう。

蛇の道は蛇というか何というか。

この二人の成り行きは、周囲の者は黙って距離を置いて見守るしかないのだ。