「同じクラスなんだから、手紙なんかじゃなくて直接お話すればいいのに」

「でもっ、でもっ…」

いまだ顔半分を五所川原に隠したまま、花音はコショコショ話す。

「文(ふみ)で話す方が思った事正直に話せるって…面と向かって話してると『てんぱって、ぱにくって』上手く話せなくなるって」

「あぁ…彼も口下手でオクテだもんね」

クスクス笑う七星。

とはいえ、ちびっ子剣士君もナリは小さいが一端の剣客だ。

いざとなれば愛刀を抜き、身を挺して花音を守ってくれるに違いない。

侍ではあるが、花音の騎士(ナイト)でもあるのだ。