「んなぁあぁあぁあんって事なのっ!」

そんな絶叫と共に、シルフィアは『brown』の扉を開ける。

「聞いてよアリーシェちゃんルート君!アタシったら!アタシとした事が!アタシともあろう者が!盗撮で名を轟かせたこのアタシが!」

カウンター席に座り、ハンカチの端を噛み締めてバンバンとテーブルを叩く!

「あんな決定的瞬間を目の当たりにしておきながら!カメラもフル装備しておきながら!シャッターチャンスを逃してしまうなんてッッッ!」