「へっ…へへっ」

してやったり、という表情の鷹雅。

いつも言いくるめられている遊里の口を塞いでやったと自慢げな顔をしていたが、その表情は。

「~~~~っっっ…」

見る見るうちに赤面してしまう。

「あ…あぅあぅあわわっ、そのっ、これはだなっ、小猿っ、いや違うんだっ、お前があまりによく喋るからちっと黙らせようと思ってだなっ、大体お前いつも喋りすぎなんだテメッ、だからっ、俺様が直々に口を塞いでっ…あーうー…」

言い訳するのももどかしく。

「橘邸にメシ食いに行くぞっ!」

頭襟に隠れたデリケートゾーンまで真っ赤にしたまま手を差し出す鷹雅。

「…うん…でへへへへへ…♪」

かたや、すっかりメロメロ。

珍しく素直に手を握り、デレッデレのまま鷹雅に寄り添う遊里。