「で、ユーリー先輩の事だから、そのとり憑かれた1年生の子っていうのも割り出し済みなんでしょ?」

「ああ」

かなこの言葉にユーリーは頷く。

「辻神 誠一郎…例の体育祭実行委員長の弟だ」

「!!」

ユーリーの言葉に、七星がハッとする。

「どうした神楽?」

七星の表情の変化に気付いた涛波が、彼女の横顔を見る。