「おー、ちっと暇が出来たもんでな」

ドスドスと足音を立てて生徒会室に入ってくる功刀。

「功刀先輩、もう少し静かに歩いて頂けませんか」

「何だ何だアルフレド、相変わらず神経質だなぁ」

整った副会長の金髪をワシャワシャとやる功刀。

眼鏡がずり落ち、アルフレドは目を白黒させる。

「ネコミミのお嬢ちゃんも息災か?」

「……お陰様で」

丁寧に会釈はするものの、どこか目が笑っていないイリア。

大方『下品な野蛮人の生徒会OBめ』くらいに思っているのだろう。

そんなの功刀はどこ吹く風だが。