異世界にいる筈なのに、どうして電話が繋がるんだろう。

アルベルトからの電話が着信する度に、愛はスマホの画面を見て首を傾げる。

以前、忙しさにかまけて連絡を怠った為に愛が酷くしょぼくれて拗ねて不貞腐れたら、随分とマメに構ってくれるようになった。

こういう所が自分は子供なんだと自己嫌悪に陥る反面、やはり構ってもらえるのは嬉しい訳で。