「よーっす、元気してっか皆の衆」

天神学園の聖域、生徒会室の引き戸を遠慮なくガラガラッと開ける功刀。

「おや?」

「あら?」

「ん?」

「お?」

「誰?」

それぞれ生徒会長の月、メイド兼秘書のイリア、副会長のアルフレド・バルツァー、役員の御雷 涛波(みかずち とうは)、会計の五十嵐 かなこ(いがらし かなこ)が声を上げる。

逸早く気付いたのは盲目でありながら読心術を操る白髪の美少女生徒会長・月だ。

「功刀先輩じゃありませんか。いらしていたのですか?」