頭脳明晰飛び級進学のリグニアとはいえ、やはり女の子。

青の連れているこまつなには、やはりときめくものがある。

フゴフゴ鼻を鳴らしながら、足元に擦り寄ってこられると、キュウン、とかなってしまうのである。

しかしその度に青が、

『今夜は豚足にしようかなぁ』

なんて視線をこまつなに送る度、こまつなは豚なのに生まれたての小鹿くらい震えながら青の元へと戻っていくのだ。

温厚そうでいて鬼畜。

こまつなを非常食と公言して憚らないだけの事はある。

(まぁでも豚は食用として猪を家畜化したものだしねぇ…)

やはり食べられる運命なのか。

こまつなの明日はどっちだ。