苦笑いする功刀。

「相変わらずオクテっつーかイライラするっつーか」

「放っといて下さいよっ」

「知ってっかお嬢ちゃん達」

功刀は七星と遊里の方を見る。

「アリスカ、去年の今頃啓太と破局騒ぎになってな、鼻水垂らして泣きながら、俺に相談しに来てたんだぜ?『啓太に捨てられるなんて怖いよぉおお』ってな」

「えー…アリスカ先輩が…」

「乙女じゃんアリスカ先輩!あはははっ、ウケるぅっ!」

意外そうな顔をする七星、大爆笑する遊里。

「よっ、余計な事言わないで下さい功刀先輩っっっっ!」

アリスカ耳まで真っ赤。