龍太郎一味のご無体な学園生活

そしてこの生徒達も、無論花見に食いつく。

「お花見があるんですね」

「わたるん、ファミチキ買っていこうよ」

相変わらずの密着おんぶ系カップル、春夏秋冬 渉と阿行がお知らせを見ながら言う。

「なぁにが『ふぁみちき』だぁ、そんなもんよか、持って行くものが他にあんだろうがダボがぁあぁあぁあぁっ」

わたるんの足元で飛び跳ねるのは、冬月が卒業した事で最近いい気になっている大妖怪(自称)溝出。

「自称とかいらねぇんだよゴルァアァアァッ、毎回余計なカッコ書き入れんなやぁあぁあっ」

「そういえば…僕、今年の1年生に少し気になる人がいまして…」

「わたるんテメェエェエッ、俺様の主張無視して会話進めんなぁあぁあっ」

「気になる人?わたるん、浮気?如何に」

「ろりっ子もだワレェエェエッ、最近おめぇまで扱いが冷てぇぞぉおぉおっ」

「いえ女子生徒じゃありませんよ…ほら、一昨年の体育祭の実行委員長の弟さんって人が入学してまして」

そういえばあの体育祭が、骨のデビュー戦だったね。

それはさておき。

「さておきか理事長この野郎がぁあぁあっ」

「何だか…『不穏なもの』を感じるんです…」

傍らで喚き散らすヒャッハーをまるっと無視して、わたるんは都市伝説探求者としての勘を垣間見せた。