「つーか、余裕だな学園長」

額に青筋立てる龍太郎。

「こっちゃ朝っぱらから修行だっつーのに、彼女同伴たぁどういう了見だ?」

「かっ、彼女じゃないってば龍太郎先輩っ」

わちゃわちゃと慌てる愛。

「いやぁ…僕も龍太郎の修行に愛を連れて来るのは不真面目かと思ったんだけどね」

苦笑いしながら、ポンと愛の頭に手を置くアルベルト。

「この子がどうしてもついて来るって聞かなくて…」

「だ、だって…」

愛の二つ括りのおさげが、少し下がる。

「修行なんて…喧嘩みたいな事するんですよね?…学園長先生が怪我したりしたら心配ですから…」

「喧嘩じゃないよ、愛は心配性だなぁ」

ナチュラルにいちゃつく二人。

龍太郎半ギレ。