「馬鹿者」

龍太郎と拓斗、両者の頭を小突く龍娘。

「稽古でそこまで本気になる奴があるか、加減を考えろ」

「いってぇ…」

「す、すみません老師…」

ショボンとする龍太郎と拓斗。

「だがまぁしかし…丹下はそろそろ次のステップに進む時期かもな」

龍娘は腕を組む。

「次のステップだ?」

首を傾げる龍太郎に。

「ああ」

龍娘は頷く。

「話はつけておいた、貴様は明日から私のもとには来なくていい」