「…『臥龍』を?」

拓斗がクリクリの目を更に丸くする。

龍太郎の内に宿る、今はまだ眠りし龍。

タイマントーナメントの決勝で覚醒しかけたものの、今は結局まだ眠ったままだ。

「じゃあ…それが覚醒する前に、一度龍太郎君に勝っておきたいな…」

「言うようになったじゃねぇか、拓斗…」

ジリ…と。

両者が前に出る。

そして。