「何だよぉ…」

「心配しちゃったじゃない誠一郎ぉ」

「ま、無事で何よりだよ」

ラロが、リグニアが、ルートが、安堵の溜息をつきつつ誠一郎を小突く。

唯一人、日音子だけが不穏な妖気のような残滓を感じ取りつつ。





その日を境に、誠一郎にチョッカイを出したヤンキー達が行方不明になり、警察に捜索願が届けられたというのはここだけの話…。