リグニアの案内で、誠一郎が連れて行かれたという体育館裏へと向かう新1年生達。

しかしそこには。

「あれ…」

誠一郎一人が佇むのみだった。

「あれっ、誠一郎?」

キョトンとするリグニア。

「君…ヤンキーに連れて行かれたんじゃないのぉ?」

青も首を傾げる。

「どこだっ、悪党外道の輩はっ?」

剣を振り回してやる気満々のピピルだったが。

「あぁ…」

誠一郎は微かに笑う。

「理解のある先輩達でね…少し話し合ったら、すぐに教室に帰っていったよ…」