龍太郎一味のご無体な学園生活

夕方とはいえ、山間のこの沼近辺は、日が落ちるのが早い。

それに。

「特に何も起こらないねぇ…」

青が退屈そうに言う。

「こまつなを生贄にして、幽霊誘き出してみる?」

「ブヒッッッ?」

『マジかよっ?』みたいな顔をするこまつな。

「そんな事しなくていいからさぁ、もう帰ろうよっ」

リグニアが落ち着かない様子で言う。

もう一時間近くこの辺をウロウロしているが、特に変わった事が起きる様子もない。

確かに不気味な場所ではあるが、だからといって期待しているような怪奇現象に遭遇できそうにもなかった。