龍太郎一味のご無体な学園生活

という訳で放課後。

新1年生達は、噂話に出てきた沼付近までやってきた。

バスに乗って約一時間。

天神地区の市街からかなり離れた、寂れた山間にその沼はある。

「すごいな…信号一つない」

「こんな辺鄙な場所が、天神地区にあったなんて」

青とリグニアが口々に言う。

「……」

日音子はやけに無口だ。

霊媒師の彼女は、この周囲に漂う只ならぬ『本物の気配』を感じ取っているのだろう。

「漂っているのは、霊気、妖気、どっち?」

ルートが日音子に二択じみた問いかけをする。

「わかりません、けれど…」

日音子は小さく呟く。

「あまりいい感じはしません…」