「折角ですけど…」

誠一郎は小さく呟いた。

「大勢で賑やかにやるのはあまり得意ではなくて…でも、また機会があれば誘って下さい…」

「そうか、残念だな」

もう一度ポンと誠一郎の肩を叩き、じゃあなと声をかけて。

龍太郎は小夜達と共に廊下を歩いていく。