龍太郎一味のご無体な学園生活

「そうか」

龍太郎は誠一郎に歩み寄る。

事情を知っている小夜に、緊張が走る。

龍太郎と誠一郎、緊迫の接触だったが。

「よく話しかけてくれたな」

笑みすら浮かべ、龍太郎は誠一郎の肩をポンと叩いた。

「兄貴をぶっちめた俺に、話しかけるのは勇気が要っただろうに」

「いえ…俺も兄には軽蔑の感情しか持っていませんでしたから…それより」

「何も言わなくていいよ」

龍太郎はニッと笑う。

「おめぇが誰の弟だろうが、おめぇはおめぇだ、そうだろ?」

成程、やはり師弟だ。

龍太郎の言葉は、老師である龍娘の言葉と同じだった。