教壇に立って腕を組む龍娘。

「身内に退学処分者がいるからと、入学拒否するような器の狭い学校と天神学園を一緒にするな。来る者拒まず去る者説得、これが天神学園のモットーだ」

ニッと笑う龍娘。

「……」

誠一郎は無表情のまま。

長い前髪に隠れて見えない瞳に何が映っているのかは、窺い知る事ができない。