「もし…そこの御方…」

「はい…?」

自販機付近の空き缶入れの空き缶を片付けている最中の事。

小岩井と、その手伝いをしていた雪菜は振り返る。

立っていたのは日本人形のような外見、髪型は巫女さん風の少女だった。

「…どちら様でしょうか…?」

「見かけない顔ですねえ、あ、わかった、きっと入学してきた新1年生なんですよっ」

首を傾げる小岩井に、雪菜がポンと手を叩く。