龍太郎一味のご無体な学園生活

「けれど」

八重は体育館の方を向いた。

今も卒業式は粛々と進行している。

どんなに言葉を連ねようとも、あの仲間達が学園を去る事に、一抹の寂しさを感じるのは事実。

ならばその寂しさを吹き飛ばすように。

せめて盛大に、華やかに送り出してやろうではないか。