「ちょっとよろしいですか」

ここで箱こと鈴木さんが挙手する。

天神学園英語教師、ある日突然夕城邸の庭から生えてきて、以来居候を決め込んでいる謎のダンボール。

頭に箱を被ったひょろ長いスーツ姿の男性であり、侍の旦那が斬っても刺しても死なない不死身のディスコ魂。

目下の所、けしからん娘こと神楽 七星と愛を育んでいる。

その箱が言うのだ。

「けしからん娘との交際は認めません」

「「ェアーンッッッ?」」

ヒャッハーとチャーリー、同時に凄む。