だというのに。

「「『あっ』」」

愛、雪菜、小夜の三人が、放課後にここで鉢合わせしてしまう。

手にはそれぞれラッピング用品、トッピングの材料、大量のカカオパウダー。

「「『えっと、そのっ、これはっ、そういうんじゃなくてっ』」」

声を揃えて弁解する三人。

「「『それは、もしかしてっ、学園長先生「小岩井さん「龍太郎君にあげるチョコの材料ですかっ?」』」

何かもうカギカッコや台詞が入り乱れて、誰が喋ってるんだか訳わからん状態である。