"普通"になるには、狂ってでも状況を変えなきゃ……。



もうこの日々は、嫌だから。







「杏奈……」







みーくんの手が私に伸びてくる。







「簡単にそんなこと言うな。お子様のクセに」







くしゃっと私の髪を弄るみーくん。







簡単なんかじゃないよ……。



子供扱いしないで。







「俺が杏奈を抱く日は、きっと来ないよ」







え――……?