「おまたせ
 しました~」

奥に戻りながら

神宮寺さんに声をかけた。




そしてそこには・・


「あ・・・」


「さっきの・・・」


「え?ツカサ
 知り合いなの??」


「いえ、あの!
 さっきは
 すいませんでした!
 私が人違いしちゃって・・」


「ちょっとビックリ
 したけれどね。」



そうクスッと笑うその顔は


私が今まで見たことがない



瑞城先生の笑顔・・・



ほんとよく似ている・・・


声も骨格が似ているから


なのかよく似ている・・・



「そうなんだ~
 ツカサに似てる人って
 そんなにいるかしら?
 かなりの美形よ?(笑)」


「そんなことないよ。」


困ったようにまた微笑む・・・。



思わず私は

見とれてしまった・・・。


「星音ちゃん?」


「あ、す、すいません!
 えーと、あ!
 スワロが見つからなくて
 お日にちいただければ
 探しておきますから!」


「そうなんだぁ~
 けど明日の午後には
 受け取りたいのよ・・
 急ぎで申し訳ないんだけど・・」


「そうですか・・・
 大丈夫です!
 がんばってみます!」


「なれけば別のでもいいから
 そんなに気にしないでね
 星音ちゃん♪
 ツカサ何色がいいと思う?」


「ん?あぁ。
 そうだなぁ・・・
 君は何色がいいと思う?
 高校入学祝いに
 女の子に渡したいんだけど。」


急に私に話しかけてきて

ちょっとドキドキしてしまった。


目の前にいるのは

瑞城先生じゃないのに・・・。


私は外見で瑞城先生を

好きになったわけじゃ・・・。