「ただいま
 戻りました!」


「おかえり~
 悪かったねぇ~」


店長がアレンジをしながら

私に声をかけてくれた。


「いいえ!」

私は急いで

奥のテーブルへ駆け寄る。


「星音ちゃん!
 待ってたのよぉ~♪」


「すいませんお待たせ
 しちゃって・・・」


私の瑞城先生をイメージして

作った初めてのアレンジを

気に入ってくれて

ずっと指名して

くれる神宮寺さん。


大人っぽくて

とてもきれいな人。


きっとどこかの

お嬢様なんだと

思う・・・。

着ている服も

持っているバッグも

一流品ばかり・・・。


「いいのよ♪
 それより今日も
 知り合いに持っていく
 アレンジお願いね♪」 


「どんな感じにしましょうか。
 あといつまでに
 仕上げれば・・・」


「そうねぇ~
 彼に相談したいから
 もう少しだけ待ってくれる?
 もう来ると思うんだけど・・・。」



「彼氏さんですか?」


微笑んで聞いてみた。


「んーまぁそんな感じ♪」


神宮寺さんも

ニッコリ微笑んで

答えた。