どれくらい

経っただろう。


私はずっと

震えがおさまるのを待った。


飛び降りるにも

震えがおさまらないことには

踏み切ることもできない。


すると

扉が開いた。


「!!桐乎さん?!」


入ってきたのは

湖西先生だった。


「湖西せんせぇ~~」


人がきてくれた

という安堵感で

一気に泣きそうになった。


「どうして
 そんなところに?!」


「それより
 降りれないんです・・」


「えー?!
 ちょ、ちょっと
 待ってて!」


湖西先生はあわてて

どこかに出て行った。


これでとりあえず

助かる・・・。


それでもなぜか

震えが止まらない。


雨が降っていて

少し冷えてきたから

かもしれない。


するとまた扉が開いて

瑞城先生が入ってきた。