佳人な先生

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　安里 匡 視点
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「僕と兄は
　小さなころから
　仲がよかった。
　いつも一緒に
　遊んでいた。

　そして近所に
　僕と同じ年の
　女の子がいた。

　いつのまにか
　３人で遊ぶのが
　日課になって
　僕たちの両親が
　離婚するまで
　いつも３人だった。
　
　学生になっても
　いつもの河川敷に
　集まって
　いろんな話しをした。
　
　僕はいつの日にか
　自然と彼女のことを
　好きになっていた。

　そして僕たちの
　両親が離婚して
　兄は母に引き取られ
　引っ越していった。

　その日、
　彼女は僕に
　河川敷で言ったんだ。
　兄のことが好きだと・・・。
　そして僕は
　自分の気持ちを押し殺した。
　
　それからも
　前ほどではないけど
　３人で頻繁に会った。
　
　きっと兄は
　僕の気持ちに
　気づいていた。
　そして彼女の気持ちにも。

　そして大学生になって
　酒の飲める年にもなると
　３人でよく飲みに行ったんだ。

　僕は父の影響で
　医師を目指し、
　兄は教師を目指した。
　彼女はまだ進路を
　決めかねていて
　よく兄と２人で相談に
　乗っていた。

　そして・・・
　・・僕が・・・」


芹沢さんは

言葉をつまらせ

悲しそうな顔になった。