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安里 匡 視点
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「お仕事は
大丈夫なんですか?」
僕は真剣な顔をして
芹沢さんに言った。
「もう終わるところ
でしたから。」
芹沢さんも真剣な顔で
答えた。
「そうですか。
だいたいは
察しがついていると
思いますので
単刀直入に。
星音のこと
好きですか?」
「はい。」
「こんなにあっさり
返事をされるとは・・ね。
・・・星音は
『すべて終わった』
としか言いませんでした。
僕も聞くつもりも
ありません。
けど、星音の中で
ぜんぜん終わっていない。
瑞城先生のことも
あなたのことも。
そして今日、
偶然聞いたんです。
『借り』という言葉を。」
「・・・・。」
芹沢さんは
目線を下におとした。
「僕には
聞く権利は
ないんでしょうか。」
僕は少し落ちついた
口調で言った。
安里 匡 視点
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「お仕事は
大丈夫なんですか?」
僕は真剣な顔をして
芹沢さんに言った。
「もう終わるところ
でしたから。」
芹沢さんも真剣な顔で
答えた。
「そうですか。
だいたいは
察しがついていると
思いますので
単刀直入に。
星音のこと
好きですか?」
「はい。」
「こんなにあっさり
返事をされるとは・・ね。
・・・星音は
『すべて終わった』
としか言いませんでした。
僕も聞くつもりも
ありません。
けど、星音の中で
ぜんぜん終わっていない。
瑞城先生のことも
あなたのことも。
そして今日、
偶然聞いたんです。
『借り』という言葉を。」
「・・・・。」
芹沢さんは
目線を下におとした。
「僕には
聞く権利は
ないんでしょうか。」
僕は少し落ちついた
口調で言った。

