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 安里 匡 視点
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沈黙を破るように

僕から話しかけた。


「どうも
 初めまして。

 『キリヤ』こと
 
 安里匡です。」


少し微笑んで

挨拶をした。



「・・初めまして。
 芹沢月冴です。」


芹沢さんは

少し驚いた顔から

すごく真剣な顔に

変わっていた。




2人間に流れる

張り詰めた空気。




「お聞きしたいことが
 ありまして。」



「・・わかりました。
 こちらへどうぞ。」



案内されたのは

ソファのセットがある

小さめの部屋。




僕たちは


向かい合って


座った。