「どこの縁日に
行きたいか決めた?」
「はい。あの・・
母校の高校の
近くの神社に・・・」
「そっか。
わかった。」
私は瑞城先生と
行きたかった神社を
選んだ。
ネットで今日縁日を
やっているとこを
調べたら
たまたまその神社も
お祭りだったから。
ただ懐かしい思いがあって
そこを選んだ。
車の中で芹沢さんは
今まで連絡が
できなかったことの
理由を話してくれた。
研修医がきて
芹沢さんが面倒を
見ることになったらしい。
で、慣れないうちは
ずっと付きっ切りだったって。
愛想をつかされたんじゃ
なかったんだって思って
少しだけホッとした。
それから
神社のあたりに着いて
近くの駐車場に
車を止めた。

