大通りから

入ってくるほうの道を

ずっと見ていると

白い車が入ってきた。


きっとあれだ・・・。


やっぱり少し早く

待ってて正解だった。


私の家の前に止まる

パールホワイトの

高そうな車・・・。


車は詳しくないけれど

誰でもわかるような

高級車・・・。


運転席から

芹沢さんが降りてきた。


今日はスーツではなくて

少しラフな格好。

モデル雑誌から

飛び出てきたみたい・・・。


「お待たせ。
 浴衣着たんだ。
 とてもよく似合ってるよ。」


そう優しく微笑まれて

こっちも照れてしまう。


「ありがとうございます//」


「じゃあ行こうか。」


芹沢さんは慣れたように

助手席のドアを開けて

私をエスコートする。


私は芹沢さんに

大人の男性を感じた。