『仕事が一段落したので少し仮眠をとる。来たら起こせ。寝室にいる。』
綺麗な字でそう書かれていた。
起こせって、起こして良いのかな…?

でも、とにかく寝室に向かう。
何個もある部屋のせいで寝室にたどり着くまでいくつかの扉をあけた。
一度来てはいるが、人の家の間取りなんて覚えられない。
ちょっとくらい頭にいれておけばよかった…。
やっと、寝室にたどり着くと、そこにはスースーと寝息をたてたあの男がいた。